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気功文化


中国伝統文化の淵源
 河図洛書
  かと らくしょ

  河 図 
  洛 書
  先天八卦
  後天八卦 
 
中国の古代文献に記され伝承された「黄河は図を出し、洛水は書を出す」という一文は中国文化に大きな影響を及ぼしてきました。「河図洛書」は中国の伝統文化の淵源であり、哲学、政治、軍事、文学、医学など諸分野に多大な影響を及ぼして来ました。中国最古の医学書とされる『黄帝内経霊枢』や『黄帝内経太素』に河図洛書と重なる「九宮八風図」とその説明があり、中医学・気功においても密接な関係がうかがえます。この不思議な河図洛書について、古文献に基づいてまとめられた中国の文書を翻訳してご紹介します。なお、「図書」という日常使われている言葉もこの河図洛書が語源になっています。
 
   

           
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   河図を背負った竜馬     落書を背負った神亀   
河図   洛書の魔方陣  洛書

河図と洛書は古代中国で受け継がれてきた二つの神秘的な図で、中国文明の源流とされてきました。太極・陰陽・四象・五行・八卦・九宮は皆ここにさかのぼることができ、「宇宙の魔方陣」と呼ばれています。
伝説によれば、古代伏羲 ( ふくぎ又はふっき、Fúxī ) の時代に、洛陽東北の孟津県の黄河で「河図」を背負った竜馬が現れ、伏羲にこれを捧げました。伏羲はこれにより八卦を作り、後に『易経』の起源となりました。また伝説によれば、禹の時代に、洛陽の洛水に「洛書」を背負った神亀が現れ、大禹に捧げました。禹はこれによって治水に成功し、天下を九州に区分しました。
またこれによって九章の大法を定めて社会を治め、『書経』に「洪範」の名で収められて伝承されてきました。
『易経』の「繋辞上伝」に「黄河は図を出し、洛水は書を出す、聖人これにのっとる」(河出図,洛出書,聖人則之)とあるのはこの二つの事を指します。
河図には、黒と白の円点が並んだ陣が配置され、無限の奥義が秘められています。一方、洛書では、縦・横・斜め3線上の三つの数字の和が皆等しく15になり、実に見事です。これについて、中国と外国の学者は長期にわたる調査研究を行い、これが中国人祖先の聡明な思考の結晶であり、古代中国文明の最初の道標であると考えています。『易経』と、『書経』の「洪範」両書は中国文化の発展史において重要な地位を占めており、哲学、政治学、軍事学、倫理学、美学、文学の諸分野に多大な影響を及ぼしています。中国の歴史文化の淵源として河図洛書の効用はなくてはならないものです。
Ⅰ 河 図


     
     
    河図  

1. 河図の形
河図は10個の白黒の円点で陰陽・五行・四象を表示し、その図は四角形です。以下、次の通りです。
北方:1個の白点()が内に、6個の黒点(●)が外にあり、四象は玄武、五行は水。
東方:3個の白〇が内に、8個の黒が外にあり、四象は青竜、五行は木。
南方:2個の黒が内に、7個の白〇が外にあり、四象は朱雀、五行は火。
西方:4個の黒が内に、9個の白〇が外にあり、四象は白虎、五行は金。
中央:5個の白〇が内に、10個の黒が外にあり、五行は土。
その中で、奇数の白〇は陽、偶数の黒●は陰です。四象は、それぞれ7星座を統率し、合計28星座です。以上が「河図」です。その中で四象は、古人にならい南向きに北に座った方位を正位として、前が朱雀、後が玄武、左が青竜、右が白虎です。これが風水象形の基本です。

河図方位と四象
河図と四象

2. 河図の数
2.1 天地の数 
河図には全部で、1,2,3,4,5,6,7,8,9,1010個の数があります。そのうち1,3,5,7,9は天の数で陽、2,4,6,8,10は地の数で陰。陽の数の合計は25、陰の数の合計は30で、陰陽の合計は55です。古人は次のように言いました。天地の数は55、鬼神もその変化によるものです。つまり、すべてのものの数は、皆天と地の数によって生成されます。
2.2 万物生存の数 
1は水を生じ、地6は水を成す。地2は火を生じ、天7は火を成す。天3は木を生じ、地8は木を成す。地4は金を生じ、天9は金を成す。天5は土を生じ、地10は土を成す。したがって、1は水の生数、2は火の生数、3は木の生数、4は金の生数、5は土の生数。6は水の成数、7は火の成数、8は木の成数、9は金の成数、10は土の成数です。万物には生数があり、まさに生の時に生じることができます。万物には成数があり、まさに成の時に成すことができます。したがって、万物は生存に皆独自の数があります。

     
   
      河図の配置  

2.3 五行の数
五行の数は五行の生数です。即ち、水は1、火は2、木は3、金は4、土は5で、5は小衍(しょうえん)の数とも言われます。1,3,5は陽数で、その和は9で、故に9は陽極の数です。2と4は陰数で、その和は6で、故に6は陰極の数です。陰陽の数は合わせて15になり、洛書では縦・横・斜めの和が皆15の数になり、これは陰陽五行の数です。
2.4 大衍(たいえん)の数
大衍の数は50です。つまり、五行の5に土の成数10を掛けた数で、同時に天地の数の用数でもあります。天地の数55から小衍の数5を引いて大衍の数50が得られます。そのうち小衍は天地の体数で、大衍は天地の用数です。いわゆる「大衍の数50、その用49」とは、大衍易占い筮竹(ぜいちく)法で、筮竹1本を体(太極)として、49本を用いるということです。
2.5 十干(じっかん)交合の数
河図の数10は十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)の数です。交合の数:1,6共宗、2,7同道、3,8朋、4,9友、5,10同徳。まさに万物生存の数です。交合して、甲己は1,6共宗、乙庚は2,7同道、丙辛は3,8朋、丁壬は4,9友、戊癸は5,10同徳です。十干は交合の後、五行の十干になり、河図五行の体は十干五行の用となります。
2.6 六甲納音(なっちん)の数
天地の数55に五行の数5を加えて、60甲子五行納音の数になります。十干の陰陽五行と万物が交わり、気と、音の高さに応じて12種類の音を出し、河図の北・東・南・西・中の五つの五行に対応して全部で60納音です。天地五行の音の数です。
3. 河図の理

3.1 河図左旋の理
南を向いて北に座り、左は東、右は西です。水は木を生じ、木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じる。これは五行の左旋、相生(そうしょう)です。中心は不動です。1,3,5,7,9は陽の数で、左に旋回します。2,4,6,8,10は陰の数で左に旋回します。皆時計回りで、五行万物相生の運行です。銀河系等の星団を見下ろすと皆右に旋回し、見上げると皆左に旋回することがわかっています。怒りは、つむじ風が上がるように、上ります。つまり、天に従うものは左旋し、天に逆らうものは右旋します。順は生で、逆は死です。左旋は生の最基本です。
3.2 河図象形の理
河図はもともと星図であり、風水に用いるものであるため、天は象であり、地は形を成しています。天には三垣(さんえん、三つの天区)二十八星宿(星座)の象があり、地には形になった青龍・白虎・朱雀・玄武・明堂があります。天の象は風と気、地の形は龍と水で、故に風水です。天の星の運行と、地形の気です。したがって四象四形(河図)は天地五行の気を納めます。

3.3 河図五行の理
河図は五行先天の方位を、東は木、西は金、南は火、北は水、中央は土と定めています。五行は左旋すると生で、中央の土はそこを旋回します。河図の五行は相生であるため、万物が順に相手を生み出して行く理屈です。土は徳で中央にあるため、五行の運動は先天的に良い生の徳があります。
3.4 河図陰陽の理
土は中央にあり陰、四象は外にあり陽、これは内と外の陰陽の理です。木火の相生は陽、金水の相生は陰、これは陰陽が水火既成の理です。五行ではそれぞれ陰陽が交わり、次々と生じてやむことがない、これは陰陽同源の理です。中央の土は静、外の四象は動、これは陰陽静動の理です。河図を四角形にすると、木火は陽、金水は陰、陰土・陽土はそれぞれ黒・白の魚眼で、太極図です。この時、水は太陰、火は太陽、木は少陽、金は少陰、すなわち太極四象です。故に河図は陰陽に有用であり、易象の源です。易占いは陰陽・三才(天・地・人)を明らかにするものです。

太極河図

3.5 河図先天の理
先天とは何ですか。人は天を天とし、天は人を天とし、人が天に制せられる時、人は天に属し、人は天と同じで、人は関係なく、この時の天は先天です。人が天を知ることができ、且つ天に逆らって行ける時、人は天であり、天の天である故に後天です。先天の道理は、五行の万物相生相制関係(順送りに相手を生み出し調和していく関係)であり、発生を主とします。後天の道理は、五行の万物相克相制の関係(相手を打ち滅ぼし不調和の関係)であり、滅亡を主とします。河図の道理は、土は中央にあって万物を生み調和し、左に旋回移動して相手を生み出し、土が中央にあるため相剋を阻みます。従って先天の理は、左に螺回して行くのが生です。また、河図の理は四角で静であり、河図は静を重んじます。河図の形・数・理はきわめて簡易ですが、無限の奥深さがあります。

先天八卦と後天八卦
         
     
河図   洛書  
 
 
 
 先天八卦  後天八卦
 
 
卦 名  離 巽   坎 坤 
けん  だ  り   しん  そん かん  ごん  こん 
八 卦              
二 進 法 111 110  101  100  011 010  001  000 
先天八卦方位 南東    北東  南西 西  北西  
後天八卦方位 北西  西      南東    北東  南西 
 
 
  
Ⅱ 洛 書
 
     
     
    洛書 

1. 洛書の形

     
    河図   洛書
         
    河図の配置       洛書の配置
 

洛書はもともと彩色図でしたが、昔は印刷が難しかったため白黒の点で描かれていました。河図の四方の8列の数を転回して八方位に配列して八卦を表示し、各方位に十二支を組み入れると洛書の図になります。火2,7と金4,9の位置を入れ替えるだけです。同時に土5を八方位の中央に表示すると九星です。土10は非表示で内蔵使用されます。配置は、9を戴き、1を履き、3を左に7を右に、24を肩とし、68を足として、5が中央です。9つの数の縦・横・斜めの数はすべて15であり、五行の妙をこの上なく示しています。先天の体(河図の体)は後天の用(洛書の用)に変化しています。その図は次の通りです。

九星

円点

五行

十二支

卦名

1白水星

〇 陽

(かん)

9紫火星

〇 陽

()

3碧木星

〇 陽

(しん)

西

7赤金星

〇 陽

()

北東

8白土星

● 陰

丑・寅

(ごん)

南東

4緑木星

● 陰

辰・巳

(そん)

南西

2黒土星

● 陰

未・申

(こん)

北西

6白金星

● 陰

戌・亥

(けん)

中央

5黄土星

〇 陽

不定

なし

随時八方位に移動あるいは不動、八方位を統率。


         
   後天八卦    九星盤  



2. 洛書の数

2.1 五行の用数
落書の数は1,2,3,4,5,6,7,8,9で、陰陽合わせて45で、これは五行の用数です。大衍の数50、その用49、これは筮竹(ぜいちく) で卦を立て占いを行う卦象占筮の体用の数です。大衍の数50、五行の体の数5を引いて、その用45は五行万物の用の数です。これは大衍五行の体・用であり、五行万物の生死存亡の数です。

2.2 三才の運数
五行の数は5、即ち水1、火2、木3、金4、土5です。陽の数の和(1+3+5)9、陰の数の和(2+4)は6、それで易占の卦の陽爻(ようこう )9と称し、陰爻()を6と言います。陰陽合わせて15の数は、三才五行の数です。三才は天・地・人です。天に五行あり、地に五行あり、人に五行あり、合わせて15の数です。それで縦横斜め、上下左右、四方八方、すべて三才五行の数です。

2.3 九星の数
河図は四象十干の数で、洛書は九星八面の数です。九星の数は逆行で、9紫、8白、7赤、6白、5黄、4碧、3緑、2黒、1白で、毎年1つの星で、現在まで運行されています。その年の星 の卦はその年生まれの人の風水本命卦であり、今も変わらず活用されています。この数は吉凶と密接な関係があるため、紫白九星で吉日を測定することは良くあります。

2.4 体・用と円の数
洛書の数は9で、1を体とし8を用とする九星八卦です。運数15で、円八方位への周流数は120で、三才と合わせると360になり、円の数です。同じ理屈でその用数45で、八方位への周流も円の数360になります。

2.5 十二支の数
1,丑2, 3,卯4,辰5,巳6,午7,未8,申9,酉10,戌11,亥12 は十二支の数です。十干河図の数は風水によって進化したもので、子水1,寅木3,辰土5,申金9,午火7は いずれも河図五行の陽数で、五行十二支に変化した数です。1-12月の十二支と数は、寅1,卯2,辰3,巳4,午5,未6,申7,酉8,戌9,亥10,子11,丑12で、万物存亡の順序です。

3. 洛書の理

3.1 右旋相剋(そうこく)の理

河図の天道では左旋して相手を生み出し、洛書の地道では右旋して相手を打ち滅ぼします。従って、1,6西北は西南2,7先天の火を制し、2,7西南は東南4,9先天の金を制し、4,9東南は東北3,8先天の木を制し、東北3,8は中央5先天の土を制し、中央の土は西北1,6先天の水を制します。皆右旋回で先天の数の相手を制します。

3.2 右旋相耗の理

洛書五行は五行の用であり、相手を消耗する道理があります。坎1の水は乾6の金を消耗し、兌7の金は坤2の土を消耗し、離9の火は巽4の木を消耗し、震3の木は艮8の土を消耗し、艮8の土は坎1の水を消耗します。五行八卦は右旋回して相手を消耗します。

3.3 相生・相剋の理

中央の土は八方に現れて、中央にとどまらず、洛書五行は八方相生し(相手を生じ)、相剋します(相手を制ます)。坎1水は離9火を消し、兌7金は震3木を切り倒し、坤2死土は艮8生土を生じます。同じ理屈で、十二支の子水は午火を消し、辰4と戌6陽土は湿気と乾燥を生じ、丑8と未2陰土は寒と熱を生じます。相手を生じるものは、その数合わせて皆10で、陰土の数です。陰は静であり、静は極まると動になり、従って10は表示されず、表示は九宮八卦十二支の動です。

 五行の生剋

3.4 八方陰陽の理

河図は四方四面で、洛書は八方八面です。東西南北は正四方にあり、洛書では、陽数13579は東西南北中に位置し、陰数2468は四隅に位置します。洛書は河図の四面が八方位に変り、五行の数の位置も変動しています。1は水のままで、6は金に変わり、3は木のまま、8は土に変わり、2は土に変わり、7は金に変わり、4は木に変わり、9は火に変わります。5は中央のままで、固定せずに自由に八方に動きます。10は体が併用された数であるため明示されません。つまり、河図の数は10で、1を体とし9を用とし、その用は洛書です。洛書九宮は、中央の5を体として八卦を使用して、万物と人に陰陽が使用されます。

3.5 紫白九星の理

洛書九星は紫白九星とも呼ばれます。九星は皆九宮のそれぞれの場所にはいります。九星は一定の規則に従って循環し、天運に使用できるだけでなく、年運や個人の風水本命卦にも活用でき、さらに毎日一つの星で吉日を測定できます。九星による天運測定は、180年を上下2元に分け、各星20年で行います。五黄星の20年は、前の10年は上元の四碧星に、後の10年は下元の六白星に付きます。(60甲子開運の場合は上・中・下3元に分け、やはり180年で、運数も九星に合わせます。)九星の理は風水本命卦で使われ、上元甲子男は一白星から順行で、女は五黄星逆行で、天運と同様に永遠に推移します。2020年の庚子年は下元の八白・運第16年で、人事風水本命卦は男二黒・坤卦、女一白・坎卦です。

九宮

3.6 洛書と先天八卦数の理

洛書9つの数は相対する数の和が10で、河図の用数であり、人と万物の用数です。先天卦8つの数は相対する数の和が9で、洛書の用数であり、人が天と地に通じる数です。したがって、邵氏(邵雍、北宋の儒学者)の梅花易数は洛書の図を使用し、先天卦の数を使用して、人が天に通じる能力を尽くしたものです。
河洛(河図洛書)の形は誰でも見ることができ、河洛の数は識者が皆考えることができ、河洛の理は深遠絶妙です。したがって、形が得られるとその意がわかり、その数を考えます。数が得られるとその形を忘れて考えるのが道理で、道理を得る者は形や数は皆道具です。また、洛書は円であり、動を重んじます。

2022年4月  (訳)  伊藤 鉄哉
                                                     


出典:


微信 河的精妙绝伦  2021-06-14

https://mp.weixin.qq.com/s/9hns0jucQi3-91pM-ibJEQ


个人图书馆    2021-11-19

http://www.360doc.com/content/21/1119/20/42343301_1005017075.shtml


國學網 河——上古星,宇宙魔方 2007-12-03

http://www.guoxue.com/?p=3883


 

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